株式会社建設調査コンサルタント 代表取締役 定塚 賢次朗|志事図鑑

株式会社建設調査コンサルタント 代表取締役定塚 賢次朗いつでも真っすぐに、100年後の未来を守る。
株式会社建設調査コンサルタント、定塚社長の真に迫る。



「真」に込めた想い

私の志を漢字一文字で表すなら「真」です。
「自分とは何か?」と考えた時に思いつくものは「真」で、やっぱりそこに拘りたい。

例えば法隆寺の五重塔。真ん中に『心柱』があって、各階層を支えている。
心柱があるから、建物を強固に守ることができている。
「心」と「真」、漢字こそ違いますが、私は自身の志や会社に対し、そういう存在でありたいのです。
会社は、柱が強くあればあるほど大きくなる。
1代で偉業を成し遂げる経営者は、やはりとんでもない太さの心の柱を持っています。
そういった気づきがあり、私も「真」の部分を大切にしています。

また、「真」とは『真実』の「真」でもある。
現在では社会全体で膨大な情報が飛び交い、何を信じたら良いのかわからないほどになっているけれど、真実は存在する。自分の目で真実を判断するためにも、私にとって「真」は大事な柱なのです。

一つの技術に複数の専門性を加えて、絶大な信頼に

私はJGroupとして、『株式会社建設調査コンサルタント』、『株式会社エービーコンサルタント』『Jozuka Global Vision co.,Ltd』と3つの会社を経営しており、特に近年において力を入れている分野は、警備業務+ドローンを扱う『SI事業部』、ドローンのschoolを展開する『JIA事業部』のドローン事業です。自社でドローンのサービス提供をするのに加え、ドローン教室で技術と知識の共有もしています。

私たちの強みは、ドローンはもちろん土木や建物、耐震、航空法についての専門知識も持っている点です。
私がドローンの免許を取得した時は、国としても新しい技術の普及に前向きだった頃で多くの方がドローン事業に参入し始めた時期でもありました。
私たちがアピールしていくなら、ドローンの技術に土木関係をはじめとする専門性を掛け合わせること。撮影のデータに対し、緻密な分析と処理ができること。多数の視点が重なることで、サービスとしての可能性が広がる。
ドローン教室にも携わることで、専門性の説得力も強くなる。
これにより、取引先の方々の「どうしたら、ドローンを通じて安心できるサービスを提供されるのか?」「求めていた情報が得られるのか」との懸念を払拭し、皆さまに寄り添った対応ができていると思います。

この強みは、震災や事故などの有事、耐震などを調査する時に活きています。
私個人や会社として関わった阪神大震災や東日本大震災、トンネルの事故が発生すると、当然建物や周囲が壊滅状態になります。
時に専門家でも足を踏み入れるのが危険な地域もある。
そんな時にドローンの技術が活き、現場の状態や耐震状態が確認できる。
機械での技術に、人ならではのデータ分析が加わり、データでのやり取りもできる。
そこには無限の可能性が生まれていると思います。

「100年先」を見据え、社会インフラの「健康診断」をご提案する

私たちは「100年先に私たちができること」を理念に、ドローン技術を用いた構造物の点検・調査・設計による社会インフラへの貢献を行っています。

電車や橋、信号、さらには点字ブロック。
これらは全て社会インフラです。
社会インフラは時間が経つままにしておくと壊れてしまいますが、しっかりとメンテンナンスをしていけば100年先まで使える。
それが私たちの、会社として大切にする一つのテーマです。

例に挙げた社会インフラは、大部分で日本の高度成長期に完成されたものです。
実際に点検や調査をしてみると劣化が見られるところもあり、損壊や事故になるリスクも高い。
だからこそ、メンテナンスが必要になってくるのです。

人間の身体に例えてみると、私たちは健康管理のため、日々のエクササイズや適度な休憩、身体のメンテナンスを行います。医療機関で健康診断を受けることもあります。
健康診断を通じて悪い部分があると、「要観察」「要検査」、あるいは手術をすすめられることもあり、それによって身体の健康と生活が守られています。

私たちは社会インフラの健康診断を担う存在でありたいのです。
定期的に点検し、悪いところを突き止める。
ドローンを通じたデータを専門的に分析し、改善点をご提案する。
このような流れで、社会インフラの寿命が保たれていきます。

新技術と人とで、現状の重要課題に立ち向かう

私たちの仕事で重視するもう一つの点は、現状の日本の問題を解決することです。

高度成長期に作られた構造物は、50年以上の年月が経っています。
人間でも50歳を超えると身体のあちこちが不調になるように、構造物も劣化が目立ち始める。さらには完成された時期が同じだと想定すると、それぞれの構造物の不調が出てくるタイミングは一緒、つまり現在がピーク状態なのです。

当然、点検や診断など専門家によるメンテナンスが必要となるものの、今の日本では圧倒的に人手が足りず、需要に対して供給できるマンパワーが追い付かない。
結果、放置せざるを得なくなり、防げたはずの事故が起こるリスクさえ高まってしまいます。

そこでドローンをはじめとする、いわゆる「新技術」を使うことで、3人でやっていたことが1人でできるようになる。
国としても現状を把握し、それを実現できる政策を進めています。

ただし、人だからこそできる技術も忘れてはなりません。
Zoomの画面上に伝わる相手のイメージと、対面で感じるイメージは異なるように、構造物でも同じで、データでは深刻でないように見られた状態も、現地に赴くと非常に深刻な状態になっているケースもある。だからこそ、新技術と人の力をかけ合わせ、直面する課題に切り込んでいきたいです。

  

志事の醍醐味

社会インフラの健康診断を行う、いわば「医師」のような役割で印象深い点は、インフラのそれぞれで「症状」が異なる点です。
それは、私がこの事業で進むことを決めた理由でもあります。

建物や歩道橋、トンネル。
例え同じような状態で劣化が見られたとしても、「症状」という問題点は全く違うことがとても面白い。
症状をどうやって改善するか、どんなカウンセリングが必要か、そうして答えを見つけていくことに強く惹かれました。

また点検や診断を深掘りしていく中で、社会インフラに携わった先人たちの想いが見えてくる。
「こういう意図があったんだな」「こういうところで工夫をしていたんだな」と、設計図を越えた思想が浮き彫りになるのです。
このような気づきがあることも、私たちの仕事の醍醐味だと感じています。

また、こうした中でクライアント様から感謝の言葉をいただけるのは、私にとって最も嬉しい瞬間です。
仕事上大変な任務を任されることもありますが、「助かりました」「ありがとう」の言葉で、心が救われます。

   

すべては自分の思考次第

志事をするうえで、私は自身と周囲に対し、様々なポイントを重要視しています。

私自身には、プラス思考。
中学生の時に『マーフィーの法則』を読み、プラス思考の大切さを学びました。
できると思えば絶対にできるし、反対も然り。
大変な仕事がやってきたとしても、「新たなハードルをもらえた」と変換して考え、「できる」と信じて向き合っています。

周囲に対しては、お互いフラットに。
「仕事を頼む側」「仕事を請ける側」ではなくて、お互いスペシャリストとしてフラットに接する。Win-Winを越えた関係性で、平等に接していきたいのです。

社員に対しても、ただ業務をこなすロボットであってほしくない。
与えられたルーティンをこなすだけの業務では、「仕事」とは言えない。
例えば指定した場所の写真を撮る「業務」なら、わかりやすさや見やすさを意識した撮影ができてこそ、はじめて「仕事」になる。
そういう機転が働く人になってほしいです。

私自身も社員にはそのように接していて、「1年目は未熟だったのに、3年目でこの仕事もできるようになるとは」と、成長に驚く時があります。
自分で行動できる社員を見ると、「育てて良かった」と思いますし、私自身のモチベーションも上がります。

  

100億円企業を育てるマインド

JGroupは2012年に創業して以来、12年目を迎えます。
これからの私たちが目指すものは、100億円企業。
社会インフラとメンテナンスの技術により、社会貢献と売上高で目標の数字に達成すると決めました。
もちろん、周囲から不安視されることもあります。
でも今までだって、資本金100万円から始めたところ10年目で400倍の4億円に成長した。
確かに難しい目標であるけれど、諦めたらそれまでだし、私は「できない」という言葉が一番嫌い。
『マーフィーの法則』の原点に立ち返り、実現に向けて動き続けます。

愛item
志事人が志を貫くために愛用しているアイテムをご紹介



友人のお店で一緒に作った、パワーストーンのブレスレット。
起業してすぐはうまくいかない問題が多く、友人に相談してブレスレットを作ることにしました。
ターコイズやレッドアイなど様々なストーンから、自分の在りたい姿や描く未来に向け、似合う石を選んで作りました。
作ってからは自分の中でも成長を感じ、お守りとして大切にしており、石の持つ力には信頼を寄せています。
パワーストーンをはじめ、日本にはほとんどの鉱物が少しずつ存在しています。
そんな国は世界中を探してもほとんどないと思います。
その中で出てきたストーンには、すごいパワーがあると信じてやみません。

Profile

  • 1.名前 :
    定塚賢次朗(じょうづかけんじろう)
  • 2.学歴 :
    1993年3月 高等学校卒業
  • 3.出身地:
    1975年3月 東京都出身
  • 4.趣味 :
    仕事、サーフィン、キャンプ、ドライブ、ボランティア
  • 5.経歴 :
    1993年4月~2013年3月 第三者建設材料試験所
    建設材料試験(コンクリート、鉄筋)、検査・調査、コンサルティング
    最終職歴 代表取締役
  • 2012年11月~現在
    (株)建設調査コンサルタント
    建築・土木の点検・調査・診断のコンサルティング
    現 代表取締役
  • 2015年9月~現在
    (株)エービーコンサルタント
    建築・土木の点検・調査・診断・設計のコンサルティング
    現 代表取締役
  • 2023年11月~現在
    JOZUKA GLOBAL VISION CO.,LTD
    上記2社のデータ処理センタとして開設
    現 General Director
  • 6.専門分野:コンクリート構造物(コンクリート診断士、コンクリート主任技士)
  • 7.自分の強み:行動力、諦めないひつこさ
  • 8.これからのVison:社員一人一人が仕事に生きがいを持つ会社づくり、100億円企業
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