

株式会社絶好調 代表取締役吉田 将紀大家族主義経営を掲げ飲食業界で世界一を目指す。
株式会社絶好調代表取締役、吉田将紀社長の志に迫る。

大家族経営は愛
私の志を漢字一字で表すならば「愛」です。
大家族主義経営を掲げている弊社では、組織は家族のように愛と思いやりでつながっていると考えています。
愛なくして、組織や人々との繋がりを生み出すことはできないですし、愛があるからこそ、お客様に喜んでいただき、笑顔にできる。料理は愛情というように、愛を込めて料理するからより美味しくなる。
この宇宙の根源は愛でできているのではないか、私はそう思っています。
私にとって愛の質感は色に例えると暖かい赤で形は丸、円のような柔らかいイメージ。
わかりやすく例えると、創業者の志や指針を大きな石として水に落としたときに広がっていく波紋のようなイメージです。志が小さければ波紋はすぐに消えてしまいます。
創業当初、メンバー全員が初めて顔合わせをした時は、公園で円になって座り、語り合いました。
無限の可能性を持ち、私たちの思いをどんどん広げていく。
枠のない場所で円になって座り語ることから私たちの会社は始まりました。
創業時から愛のある縁(円)を大切にしております。

食を通じてたくさんの人の幸せに貢献したい
私と出会って人生が変わった。そう言ってもらえるような志事をしたい。
飲食店を経営することで人々の人生に関わり、夢や喜びを伝えたいという思いから創業しました。
私と関わることで、夢を見つめることの大切さ、生きる喜びを感じてほしい。
以前は教員を目指していたこともあり、目の前の人の人生に良い影響を与えたいという想いがずっと心にありました。
学生時代、飲食店でアルバイトをしている間に、喜びや幸せ、自分の夢を叶えること。
その願いを最も表現できるのは飲食業だと感じた経験が活き、18店舗経営する今があります。
食を通じてたくさんの人の幸せに貢献したい。
これが一番の想い、創業の原点です。

生きた炎
私は20代でお店を持つことを夢見ていました。しかし、さまざまなことを考慮すると無理にオープンするよりも経験を積んでからでも遅くないと考え夢を2年先延ばし31歳で1店舗目のお店「絶好調てっぺん」をオープンしました。日本らしい料理で勝負しようと、日本酒に合う季節の野菜、魚をシンプルに炭火で焼き、塩や醤油、味噌などの日本の調味料でシンプルに味付けをしたものを提供する炉端焼きのお店をつくりました。
電気のない大昔は夜が暗くなると焚き火をしていました。
そうすると自然と火の周りに人が集まってきて、そこで食材を焼きながら、食を通じて語らいが生まれたはずです。
IHやガスを使って調理することが当たり前の時代ですが、人はやっぱり生きた炎に集う、そう感じています。
生きた炎で大事に炭火を使ったお料理を提供するお店を展開し続けています。

新宿でナンバーワンになれば
それは実質世界一になれる
飲食店を経営するからには、日本一、世界一を目指したいと思っています。
新宿は世界一乗降客数が多くて、世界一飲食店が多い街です。
ですので、新宿でナンバーワンになれば、世界一の店になれる、そんな想いから新宿という街でチャレンジを続けています。
お客様が愚痴をこぼすのではなくて、「夢を語りたくなる、大切な人にありがとうと伝えたくなる」そんな、夢とありがとうの溢れるお店にする。
それが絶好調グループの作るお店の大きな柱になっています。
そして、一緒に働いてくれるスタッフには人生が変わる店であってほしい。
夢がなかった人が夢を抱くようになり、成長してその夢を叶える、生きる力を身につけられる。
そんな場所をつくっていきたいと思っています。

やり方以上にあり方を大事に
考え方、価値観、その人らしさを引き出す教育方針
「あなたが私たちの席に関わってくれたおかげで、すごく楽しかった。ありがとう」とお客様に褒められたら?「お客様に喜んでもらうために、あなただったらどういうことをする?」など一人ひとりのスタッフの価値観や個性を活かし、答えが無限大に広がるような問いかけをする。自分で考えて行動する中でうまくいったこと、失敗したことも全て自分の糧になると思うので。正しい答えを求める教育が日本には根付いていますが、そうではなくて、答えは常に無限大にある。指示を出すのではなく、自ら気づき、自身の価値観や考え方で行動できる様な教育を心がけています。
「スピード+トライ&チェンジ」という考えを大切にしていています。やってみて、駄目だったら変えるっていうことなのですが、スピード感を持ってチャレンジし、いい形にどんどん替えればいい。
何をすべきか決められていないことに対して、自分の意思や判断により自ら責任を持って行動する。そういう主体性、やり方以上に自分のあり方を大事にしてもらうための教育を積極的に取り入れています。

圧倒的に記憶に残る、
感動レベルの接客を追求した
「1店舗目のお店は歌舞伎町のビルの9階にありました。
新宿駅から15分程歩き、隠れ家的で看板もわかりにくい。そんな場所でしたのでオープンして数カ月は集客が非常に厳しかったです。1日に1人しかいらっしゃらない。そんな日もありました。
どうしたらお客様に来ていただけるのか、リピートにつながるのか。満足していただけるのか。
考え抜いた結果、満足はしょせん満足だということに気がつきました。
満足は記憶から抜けてしまうので、リピートにつながらない。
やるなら圧倒的に記憶に残るようなことをしなきゃいけない。つまり感動レベルだと。
当時はまだFacebookすらない時代でしたので、電話でご予約を頂いていました。
その際に「差し支えなければ、どういったご利用ですか?」「会社名を伺ってもよろしいですか?」とお尋ねしてお客様の情報を可能な限り事前に調べておきました。
そしてご予約の時間にエレベーター前で「ご予約の〇〇様ですか?」とお名前をお呼びしてお出迎えをする。
テーブルには会社のロゴやイラストに、オリジナリティあるメッセージを書いたウェルカムカードを置いておく。そうするととても驚き、感動していただき、大切に持ち帰られて、そのカードを手帳に挟んでいる方もいらっしゃいました。記録に残すことで記憶にも残る。人の記録と記憶に残る工夫を丁寧に取り組みました。
また、帰り際のあいさつ、お見送りにもこだわりました。
店先で「ありがとうございました」とあいさつしたならば、猛ダッシュで9階から1階へと階段を駆け降りて、お客様が1階に着いてエレベーターの扉が開いた瞬間に、また心を込めてあいさつする。「さっきまで9階にいたのに、なんでいるの?!」と驚いていただける。またさらにもう一歩先の路地まで先回りして、サプライズのお見送りをする。そうすると、記憶に残ってしまう。店員さんが元気すぎるすごい、やばい店があったぞ!という記憶。
集客に苦戦した創業当時は、期待を超えるような、感動やサプライズを生むサービスを徹底しました。

新宿の街を美味しくしたのは
絶好調グループだねって言われる、
そんな存在になりたい
外食産業を活性化したい。そんな思いがあります。
恋人とのデートや大切な友人との再会など、人生のターニングポイントとなるような場面が飲食店にはたくさんあります。
そこには1人1人のドラマがあります。そんな素晴らしい場を作っている外食産業なのに世の中の評価が低いのが現状です。
だからこの業界で働いている人のためにも、弊社がその業界の地位向上を達成する役割を担いたいと思っています。そのためにはまず店舗数を増やしていくことが必要です。
これから店舗数を増やし、「新宿と仙台の街を美味しく」の想いをどんどん形にしていきます。
もう一つはイタリアへの出店を準備しています。日本企業が進出するのはアジア圏やアメリカ圏が多いですが、弊社はヨーロッパでチャレンジしたい。
そのチャレンジは、僕自身がしたいことですし、弊社にとっても魅力的なビジョンだと感じています。
海外の日本食レストランの9割は日本人ではない方がオーナーです。だから言ってしまえば、本物ではない日本食が世界に発信されてしまっている可能性もある。
炉端発祥のお店をしている弊社がイタリアに進出し、本物の炉端焼きを届けたい。
外食業界にとってもいい布石になると思って、挑戦していきたいです。


私の愛テムは「絶好調の経営理念」をまとめたこちらの冊子です。
弊社の羅針盤であり、私の思いがこもった魂です。
僕がいつ死んでも、このフィロソフィーがあれば絶好調が絶好調らしく存続できるようにという強い思いを込めて作っています。絶好調の本質がすべて入っているので、常に持ち歩き、何かあればここに書いてあることを体現しようと思っています。
お客様を喜ばせたいという本質は変わらないですが、時代とともに変わること、会社の規模感によって変わることもあるので、常に取捨選択をしながら成長する絶好調グループに合った言葉を毎年刻んでいます。
一番大事なのは作ることでもなく持ち歩くことでもなく、社内のみんなで読み合わせをして、みんなで本質を理解してディスカッションを重ねる。そしてそれが日々の発言や行動に現れること。
結局、いくらいいこと書いても、私が日々発する言葉、考え、行動、あり方がこの絶好調のフィロソフィーに即してないと矛盾が生じてしまい説得力がない。そういった意味で私にとってこれは生きる教科書であって、生きるためのバイブルなのです。
Profile
- 株式会社絶好調 CEO
- 吉田 将紀
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- 1976年
- 茨城県下妻市出身。
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- 2007年
株式会社絶好調を設立し、「絶好調てっぺん」として独立開業。
現在は新宿と仙台に炉端焼き、焼鳥、懐石料理、イタリアンバル、肉ビストロ、高級中華など多業態で複数店舗を展開。 -
- 2013年
介護事業として株式会社ありがたいを設立。
「デイサービスありがたい」を開設し、池袋・大宮・浦和・川口に展開。 -
- 2015年
保育事業として株式会社ゆめのいろを設立。小規模認可園「ゆめのいろ保育園」を中野区に開園。
体育教師になる夢を抱き日本体育大学入学。
大学時代のアルバイトで飲食業に興味を持ち、卒業後、株式会社ダイナックに入社。
大宮のダイニングバーの店長に就任し、大繁盛店へと導く。
その後、株式会社てっぺんの創業メンバーとして、店長、総店長を務め、新店舗の立ち上げや店長育成などを行い大嶋啓介氏の右腕として活躍。
飲食事業を中心とし、人間力の強みを活かして多数の事業展開をしている。
スタッフがお客様から入社しており「働きたくなる会社」が特徴的な社風である。
また、飲食店やサービス業などの企業研修やコンサルティングでも活躍。